ベンチャー

俺は零細企業の2代目!

防音材「一人静」を販売している零細企業経営者。防音や経営奮闘をお伝えします!

防音材

500万円の売り上げでもここまでこれた理由

 創業5年目でも売上高500万円程度でした。社員3名の会社ですから、経常利益はもとより営業利益で赤字です。最大の理由は、製品PR不足でした。貧乏は貧乏を呼ぶようで、貧乏な時こそ変なPRの電話が多いです。たとえば、書店に並ばない本で掲載料10万円で製品紹介をするとか、WEBを上位にあげる内容とか。どれも試しにやってみましたが(笑)全く効果ありませんでした。

 そうですよね、まったくユーザーの絞り込をしていないのに商品紹介をしてもお問い合わせをする人が居るはずありません。また、WEBもグーグルの検索方法が毎回変わるのにそれを知らずに任せていても上がるはずがありません。

 

 ビジネスプランコンテストなどの大きな機会があれば違いますが、一か八かの勝負より、コツコツ「展示会」に出ることをおススメします。「展示会」の印象どう思いますか?TVでは新製品の紹介ばかりありますが、製品ばかりでなくサービス・技術もPRできます。また、専門的な分野の展示会も多く狙ったユーザーに紹介できます。まず費用が掛かる事なので変な会社はあまり出ません。また、毎年開催することが多いので、中小が出展していると「つぶれていないから仕事任せても安心かも」と思われます(笑)。そのほか、全く未分野の技術交流・アイディアの発生が可能です。うちは、自社製品開発以外まったく知り合いいませんでしたが、展示会の出展者と関わって新製品が出来ました。

 

 500万円の時は創業者の年金やマンションを売って何とかなりました。今は展示会経由のお客さんとの交流で横のつながりが広くなり、販売網を広げることができます。SNSで簡単にモノ・コトを販売できる時代ですが、もう一度原点の対面販売も如何でしょうか?

 

 

新年あけましておめでとうございます

 新年あけましておめでとうございます。昨年は皆様のおかげで一つ大きな一歩を踏めました。今年はさらに加速をしてまいりたいと思います。

 

 気が付けば静科も1月23日で創立10周年になります。私が入社して5年たちますが私が入る前の5年間、入った後の5年間多くの方々に助けてもらっております。たとえば、事業計画書を立てるに当たりも県の職員の方や公的機関の方に作成をお願いしておりました。本来ってこれ自分たちで作成するものですが、設立当初は立ち上げメンバーの意志が共有されているので企業理念とか指針なんてことは考えないもんなんですよね(うちだけかな?)。それがずるずるとここまで来てしまったわけです。すでのメンバーも7人に増え、立ち上げのメンバーは一人のみになってしまいました。ここで、心を新たにし、企業理念と行動指針を新年に作成しました。

 

企業理念

「世の為 人の為」となる技術(音を遮る環境づくりと音を楽しむ環境づくり)の創造をかたちにし、環境や時代の流れによって変わっても「静かさ」を科学し続けること

 

行動指針

1. 安全と信用を第一にします

1. 商品の品質保証を徹底します

1. 技術とスピードを優先します

1. 企画と情報を提供します

1. 創造をかたちにする事を責務とします

 

明日社員には説明しようと思いますが、企業理念は設立当初の創業者の願い、「世の為 人の為になる技術をつくる」を下地にしております。そして、どんなに時代が変わっても我々自身は社名の通り「静かさを科学」して皆様のお役に立っていこうと思います。

 

本年も何卒よろしくお願い致します。

※ 写真は羊の皮をかぶったオオカミです(笑)大人しそうだけど、オオカミの様に貪欲に邁進していきたいと思います。

 

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コンビニがオフィス代わりに

 昨日で弊社は冬期休業となりましたが、一般の企業様はたぶん今日がラストだと思います。ですので、本日もお見積もりのご依頼や返信をすることになりました。休みとはいえ、最後までご依頼をいただけるとは大変有難いことです。

 

 会社には行っていませんが、スマホタブレットでメールは読めますので返信できるところはその場でします。中にはFAXで欲しい、というところもあります。USBメモリーがあればFAXにつないで印刷できますが、移動中や出先の場合でそんなこともできない時があると思います。その際はコンビニでの赤外線送信が便利です。スマホタブレットの「赤外線送信」をコンビニのFAX機能に受信させ、資料を送信すれば印刷できます。なんて便利でしょう!

 

 オフィスの必要性は、パソコンでの確認やFAX機能がメインだと思います。しかしタブレットの活用でパソコンの必要最低限の機能は果たせますし(メール、エクセル、ワード)、FAX送信もコンビニ、電話はもちろん携帯で。勿論社内会議などでオフィスの必要性はありますが、とことんまでスリム化できます。スリム化とは節約が目的ではなく、本来オフィスにかかっている費用を社内に還元することです。

 

 あとは新規のお客様からくるFAXがあらゆるところで受信できれば文句ありませんが、これは技術的に難しいですかね?ともあれ、個人・企業での働き方も大きく変わってきていますね。

 

 

原油価格は民の手か?

 原油の価格が大幅に下がっております。通常ですと円安の進行により原油価格も上がるはずなのに、この3か月間で大きく下がっています。私はガソリンの給油のみでしたが、3か月前が約158円、12月20日現在は143円近くまで下がってます。

 

 2か月前は多少変動しているのかな?ぐらいでした。また、一か月前くらいの記事で、米国やサウジアラビアのロシアに対する経済制裁の可能性あり、という内容を見て陰謀論の類で気にもしていませんでした。原油という各国の産業力の源が、70年代じゃあるまいし国家の思惑で自由に操れる、非常に恐ろしいですね。今だと円安の中の原油安で日本にとってはありがたいですが、昔みたいなオイルショックになったら?ガソリンなどの民間の利用もありますが、農業のトラクターだってガソリンを使います。農作物作れなくなりますよ、極端なハナシ

 

 サウジアラビアがアメリカとロシア両方の経済をガタガタにするっていう内容も見られましたが、ここにきて米国大統領はロシアの経済制裁をさらに強化し、ロシアも原油安と戦っていく談話を出しているようです。

 

 日本では原油安を受け、メリットの方が大きいですが、資源国はこの流れは非常につらいはず。ここで改めて思ったのが、資源に頼らずモノをつくっている国は強いな、という妙な希望です(とはいえ、機械を動かすにも資源が必要ですがね)。市場によって鍛えられたデザインや品質、価格、国境を越えて受いれられる可能性があります。日本が活躍できる時代はまだまだあるのではないでしょうか!

成長戦略

 零細企業で年商3,000万円を6,000万円に増やすことは難しいか否か?難しいです。少なくもと今までお販売方法を変えるか、何らかの運がなければ売り上げは大きく変わりません。

 運の場合、知人やメディアなどのたまたま。それ以外ですと、自身の生活や考え方を変えないと変化はありません。たとえば休みはなくなるかもしれません。3,000万の企業ですと、社員数6名(年収300万円程度)ほどで個人のやり方を変えていかねばなりません。どのように?

 ① 新規を増やす

 ② 獲得率を上げていく

 ③ 販売単価を上げていく

などが考えられます。新規の場合は、たとえば飛び込み営業やWEBなどの不特定多数のお客様の取り込み、獲得率なら問い合わせ客の成約率の飛躍、以上がダメなら単価を上げて利益を上げていく必要があります。

 静科では上記3点を念頭に置き、営業活動を進めております。しかし第4点、他社よりメリットを出してサービスを提供する、もしくはお客様に納得してもらうを重点に置いております。

 成長戦略、たんに大きくなるだけではありません。今までの販売方法を見直し、お客様に満足してもらう事が重要です。

 

不景気でもアイディアはある

 前回は黒字です、って報告をしましたがとはいえ来年も黒字とは限りません。「お前、経営者なのに社員を不安をさせるなよ」とお叱りの声をいただきそうですが、まあ聞いてください。

 弊社はまだまだ発展途上です。特に防音という商売をする上では、お客様は継続的ではありませんので常に新規を取る必要があります。お客様の継続とは?たとえば美容室では一回髪を切りに来る人が2か月後に切りに来ることがありますよね?商社でも一度納品した先には別の商品を納品できる可能性がありますよね?これが弊社では極端にできません。お客様に一度防音対策を行ったら、それで終わりです。新たなお客様を探さなければなりません。となると、新規を探すべく新しい販売方法や進出を考えなければなりません。

 この継続性や回転数が安定化すれば年間の予算がたてられますが、弊社の場合ここが弱い!この点を改善すべく昨年から新たな取り組みを始めました。おかげさまで、今年の売り上げにも徐々に反映をしてきました(この部分は次回)。

 来年はさらに売れていない製品のテコ入れです。これは単純にニーズがないのか、それとも我々の売り方・販売方法が悪いのか、です。

 

 売れない理由は多々あります。しかしそれをお客様や世の中のせいにしていてはけっして繁栄はしません。円安・円高になっても売れない理由はあります。円高の時期に、円安になれば輸出は伸びると思っていませんでしたか?

 売れる道筋は零細企業でもきっとあります。我々は進むのみです。

 

 

2期黒字達成

 11月に税理士さんと今年度の決算速報を頂きました。まだ、10月~12月分を含めてはおりませんがこの調子ですと無事今年度も黒字を達成できそうです。

 

 黒字達成しなきゃ、会社なんて存続できないじゃん!と思う方もいるかもしれませんが、赤字でも存続できる方法はあります。逆にちょっと前に話題になりましたが黒字倒産もあります。日本全国の企業の約7割が赤字の現状は新聞でよく見ていると思います。「赤字企業?ふーん、大変なんだね・・・。でも自分のところは大丈夫、だって仕事もあるし給料出てるもん」という感想かもしれませんが、仕事があっても単価が安く利益が出ていないかもしれません。銀行からのつなぎ融資が回っているから給料が出ているのかもしれません。現金さえ回していれば赤字でも会社は存続できるのです(もちろん融資も無限ではありませんので徐々に衰退していきます)。

 

 今回の黒字達成は社員はもとより弊社製品を支援して頂けるお取引様、弊社製品を信頼してくれたお客様のおかげです。特に、弊社が素材をつくるだけの企業から、全体の防音対策まで出来るようにサポートしてくれているパートナー企業様には感謝です。これからも皆様の信頼とご希望にこたえられるように前進してまいります。

 

 

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