製品開発のバランス

　以前も書きましたが、製品開発は「ニーズをつくること」が重要です。ニーズに求めることは頭と技術を使えば解決できます。また、極端な話、その会社でなくても解決できることもあります。

　ニーズに応えること、とニーズをつくること、はもちろんつくるほうが大変です。そもそものニーズがないのですから、製品開発だけでなく、時代や流行に起因することも多いのではないでしょうか。江戸時代の平賀源内は時代を先取った発明や開発を行いました。たとえば、大火事を防ぐための燃えない布「火織布」の発見は重要でした。しかし、当時の技術で大きな行動に移せなかったことと、街は燃えることのイメージは覆せませんでした。

　今の時代、その火織布はロックウールとして建物の様々な部分（不燃、防音、断熱）に使用されています。最初のブームの火付け役はわかりませんが、今では当たり前に使用されております。

　埋もれた製品や開発は現在でもたくさんあります。いかにそれを活用するかが、頭の使いどころです。